ところで、
あなたはコンプレックスがありますか?
私は過去にあったもの、現在もあるもの
自分では解らないコンプレックスが
たくさんあります。
私の大きなコンプレックスは学歴でした。
一度は中学を卒業し、職業訓練校を経て、
すぐに大工の弟子入りをしたので
当時は学歴コンプレックスが強かったのです。
それをバイクに乗ってスピードを競うことで
コンプレックスに蓋をしていたのです。
後に美大を出ましたが、
学歴コンプレックスはなくなるどころか、
さらに高学歴や一流大学にむけて
学歴コンプレックスは続きます。
精神分析学者のアドラーは
「人間であることは劣等感を持つことである」と
伝えられ、アドラー心理学は「劣等感の心理学」と
呼ばれているそうです。
劣等感とコンプレックスを同じように
説明している書もあるようですが、
コンプレックスは複合的な感情
無意識下の複合的な心理表象。
つまり、不安、劣等感、不満、怒り、逃避
或いは、人類が昔から自分の身を守るために
持っている本能的に弱点を補う心理などの複合的なもの。
とのことです。
それも踏まえた上で、
人には、容姿、性格、頭脳、運動神経、財力など
もろもろのコンプレックスがあります。
私はどちらかと言えば、
コンプレックスに蓋をするタイプ。
蓋をしているので、
根底あるコンプレックスがストレスとなって、
暴飲暴食、他者への怒り、ひきこもり、病気など
形を変えて出てくるのです。
私の場合は、
暴飲暴食が病気として出てきました。
コンプレックスに蓋をしていた十代の頃、
「進学することに自由を感じない」
などと、わけがわからないことを言いながら、
価値そのものを否定して感情の置き換えをし、
進学を否定することで、コンプレックスの対象になる
価値を下げていたのでしょう。
一見、自分が壊れないための応急処置に見えますが、
僻み根性まるだしですね(笑)
しかし、いつの頃からか、
コンプレックスを認めるようになったら
新しいことにトライすることが多くなりました。
それを認めたのは、
自己啓発の本などではなく、エネルギーが強い人との
出逢いだったように思います。
コンプレックスをさらけ出し、
自分自身がそのコンプレックスを認めてやると
何かが変わり始めます。