私が建築設計をしていた頃の悪い癖は
請け負った設計業務の先送りでした。

 

実はこんなことをしていたのです。

おおまかな仕事の流れを検討し、
予定日数を把握した上で、
納期が先ならすぐには始めず、
ギリギリになって始める。

よって、予想してなかった
トラブルがあると徹夜して帳尻合わせするという

綱渡りのようなやり方。

 
何故、こうなるかというと、

  

設計の依頼は、
1つの業務が終わってから次の依頼が
くるという理想的な流れはありません。

たいてい業務が重なっているために
前の依頼が締め切り間近だったりすると、
他が取り掛かれないのです。

  

そんな状態ですから、
集中力が維持できて仕事がはかどるのが、

「やり始め」「締め切り間近」です。

 

やり始めはモチベーションが高いので
作業が進みますが、締め切りが長いほど、
中だるみ状態になり、
締め切り間際にならないと、
モチベーションが上がらないのです。

同じようなタイプは、専門職に多いです。

 
 
この「中だるみ」状態を避けるには
課題の細分化が効果的なんです。

3ヶ月かかる課題を細分化するとしたら
まず課題全体を把握します。
 
ここで注意しなければならないのが、
ポイントだけは具体的に把握しておくことです。

そして1ヶ月を更に週で分け、
週を1日に分けて小さな目標を設定します。

目標を小さく具体的にすることで、時間配分が把握でき、
押さえておくべきポイントが見えてきます。

 
 

一日ごとに小さい目標を作ることで
「やり始め」「締め切り間近」の心理状態が
毎日設定されたようなものです。

小さな目標を毎日達成することで
達成感が生まれモチベーションが下がらないので
中だるみもありません。

  

 

この方法のポイントは

全体の流れを把握できる専門職の仕事であること

他業種が絡む作業を先にピックアップする。 

 

これが習慣になれば、
もう、締め切り間近でバタバタすることはありません。