お袋が認知症になってから
私の物忘れが酷くなったように感じます。
お袋のように、「忘れた」と
あっけらかんと言えるとどれほど楽か。
思い出すことへのストレスは、
若い頃は感じたことがありませんでした。
人の顔はなんとか覚えているのですが、
名前が出てこない・・
仕事としては致命的です。
ある脳の専門書を読んでいる時に、
目にとまったことがあってね。
「記憶の引き出し」
記憶は覚えかけの時が不安定で、
記憶が固定化されると安定する。
これは解ります。
実は、その先があって、
覚えかけの時は確かに不安定ですが、
固定化された記憶を思い出した時に、
また不安定になるそうなんです。
例えば、
本棚から昔読んだ本を探していたとします。
本が見つかり、その本を読んだあと、
本を適当な場所に置いたとしたら、
またその本を読みたくなった時にも
前と同じようにその本を探すことになる。
つまり、
思い出した記憶は不安定な状態のままなので、
再固定化しましょうということ。
思い出したことを記憶の引き出しに戻す際、
いくつかのキーワードと結びつけて
記憶すると再固定化されるそうです。
断片的な記憶の中から
何か小さなキーワードで偶然に
思い出したことは、とても不安定で
偶発的な事故のようなものでしょうか。
人の名前がなかなか出てこなくて
やっと思い出した時に、
「よかった」
で終わらずに再固定化しましょう。
私は人の名前をよく忘れるので、
その人に関係する映像をイメージして、
映画のエンドロールのように
本人の名前を流して記憶するようにしてます。
ただ、映像を忘れることがありますけどね(笑)
私は右脳タイプなので
キーワードを映像化してタグ付けしたら
再固定化しやすいです。
あなたの記憶の引き出しはどうですか?