夏の砂浜を裸足で歩くと
熱くて飛び上がりそうになりますが、
しばらくすると慣れて気持ちがいいです。

芝生を裸足で歩くと
くすぐったくヒンヤリして気持ちいいです。

 
このように、

昔は足の裏で感じる
居心地の良さが日本家屋にありました。
 

今はスリッパや靴下で室内を歩き、
素足で歩くことはなくなりました。

それもそのはず、
昨今の新築は、服を着たまま横になれる
和室がほとんどありません。

 

昔は新築すると、
杉やヒノキの香りとともに、
畳表のイグサの青臭い香りがして
心身ともに癒やされました。

 

和室がなくなると、布団からベッド
ちゃぶ台からテーブル、
トイレも和式から洋式に変わり、
台所の土間は床になりカマドもなくなりました。

これらの文化は、
農耕民族の血が流れている
日本人に合っているのでしょうか。
 
 

仕事の関係で、
やむなく都会で過ごした人たちが
会社から開放された途端、
田舎暮らしをするために不便をお金で買う。
 

一方で

都会暮らしは、なんでも手に入り、
不便な田舎暮らしはしたくない。

 

私は田舎暮らしや不便な暮らしを
推奨してるわけではではなくて、

せめて、新築を計画する際には、
日本人が本能的にもっている
美意識や生活習慣を取り入れる
遊び心が欲しいと言っているのです。
 

それは、

イグサの香る畳がある和室でもいい、
足の裏をくすぐる芝生でもいい、
ヒンヤリした土間でもいい、
 
素足になって開放感を味わえる場所が
あってもいいように思うのです。

 

どうでしょう、

あなたが遊び心を考えるとしたら
それはどのようなものでしょうか?