人間関係って、あらためて考えると、
つくづく難しいものだなぁと感じます。
うまくいっている時は
なんの問題もないのですが、
一度、誤解が生じると、永遠の別れもあります。
それらの誤解のもとになるのは、
自分の思いの半分も他者には伝わらない。
意外に思うかもしれませんが、
これがもとで発生するイザコザが多いのです。
「あっ! そうそう、それなのよ」
とお互いに共感していても、
話していくうちに微妙なズレに気付きます。
親しい間柄なら多少のズレは
会話の中で修正できます。
しかし、お互いの関係性ができていない状態では、
腑に落ちない部分も聞き返せないですよね。
考えてみると、
習慣も価値観も違う人どうしが
完全に一致することなどありえません。
それどころか、
家族ですらズレが生じてます。
このようなズレも、
プライベートなら許されることも
ビジネスになるとそうもいきません。
例えば、得意先の担当から
「急ぎじゃないのでお手隙きの時にやって下さい」
などと言われて真に受けていると、
エライ目にあいます。
私が開業したばかりの頃の話です。
お客様とインテリアの打合わせの際、
「英国風でデザインにしてほしい」
と言われ、次の打合わせで
英国風のカタログを持って行ったのです。
ところが、お客様から、
「イメージがまったく違うし英国を分かってない」
と言われました。よくよく聴いてみると
そのお客様はフランスのロココ調を英国風と
思い込んでいたのです。
これはお客様の思い込みによって
起こったことですが、打合せをしっかりしていれば
このようなズレは起こりません。
最近、私はこう思うようにしています。
人と人は誤解で始まり
コミュニケーションはそれを微調整する作業
このように考えておけば、
大きな誤解が起こる前に対処できます。
特に慣れで起こりやすいミスは、
目的地が同じでも互いが
違う地図を見ていることを再認識することで
楽になるものですが、
これが分かっていても
なかなかできないんですよね。
大切な連絡事項は、
必ず、伝えた要点を、相手に繰り返してもらい
再確認をしましょう。