人は誰でも変身願望があるという話を
聞いたことがあります。
実は私も若い頃、変身願望がありました。
サングラスをかけてヤンチャな格好をしたり、
若いのにお年寄りが着る服を着て
髪に小麦粉をまぶしてヨロヨロ歩いたり、
汚い服を着て空き缶を引きずってあるいたり、
ここまでくると怖いもの知らずですよね(笑)
このようなバカなことをしてましたが、
もう、高齢者と呼ばれるまですぐです。
そんな私ですが、
階段で女性やお年寄りが重そうな荷物を持って
上がっているのを見ても、「持ちましょう」と
声を掛けることができない。
電車の中でお年寄りや妊婦さんに
さっと席を譲ることができない。
言い訳がましいのですが、
これには心理的な要因があります。
本来、人間は他者が望む状態を作るために
手を差し伸べる「援助行動」という意識を
ほとんどの人が持っています。
さらに、
「生きとし生けるものを傷つけたくない許し育みたい」
という人としての本能も持っています。
この意識は、一人の時は行動できても
人数が多い中では行動できにくいようです。
自分は何もしなくても誰かがするという
傍観者的な意識が働いたり、
援助しなくても誰にも非難されないとか
援助して断られたら恥ずかしいとか
さらに、この人は援助を求めていないと
思い込むことで逃れようとしたりね。
常識として分かっていても、
実際にできるかどうかその場の雰囲気。
そんな私でしたが、62歳ともなれば、
人目を気にしてる場合ではありません。
もしもですよ、
こんな状況に出くわしたら、
こう考えるようにしています。
「ここには私ひとりしかいない」
ここまでしないと
できないって恥ずかしいですね(笑)
これが自然にできる人は素晴らしい(^^)