前回の寝てピアノが弾けた事例に続いて
もう一つ私の実例をお話します。

 
前職の建築の設計で、
狭小住宅のご依頼がありました。

しかし、部屋の間取りで、
どうしてもお客様のご希望に添えないので
予算をアップしてもらうか、妥協してもらうか、
 
間取りだけで丸々、一日検討しましたが
どうしても妥協案しか浮かばず、
翌日、もう一度お客様と検討しようと考えて
その夜は早く寝ました。

 
朝、目が覚めてウツラウツラしている寝床の中で、
突然、間取りのヒントが閃いたのです。

忘れないうちにすぐスケッチし
3時間ほどでお客様にとって理想的な間取りができました。
もちろん、お客様に喜んで頂けたのは言うまでもありません。

前回のピアノのコードが弾けたのも、
今回の事例もちゃんとした理由があったのです。

 
こんな現象をレミニセンス現象といいます。

レミニセンス現象は、
集中力の低下や「飽き」「概念」などの
記憶の整理を邪魔する要素がなくなり、
睡眠中に潜在意識の中の膨大な情報を
整理し想起しやすくなると言われています。

 
今回の事例では、あきらめて寝たことで
潜在意識の中で、細切れになっている記憶にアクセスし、
それらがリンクしたことが閃きになったのですね。
 

顕在意識は脳全体で言えばわずか数%ですが、
潜在意識の中には膨大な経験や知識が点在し
それらがリンクするととてつもない能力が発揮されます。
 

脳も身体も睡眠中に整えています。
睡眠がいかに大切かということですよね。
 
 

次回はレミニセンス現象を起すコツについて