今日は住環境習慣の話です。

私は設計実務と平行して
建築のコンサルティングにも携わっていました。
相談の内容は多岐にわたっています。

 

例えば、

「一戸建てかマンションを探しているのですが、
どんなところに注意すればいいですか?」 

このような質問では、
お客様が中古なのか新築を探しているのか分かりません。

 
たいていのお客様は自分の情報を小出しにします。

「個人情報を知らない人に話したくない」
というのもありますが、 

最低限の情報でコンサルタントの力量をチェックし、
お客様の価値基準に合わなければ
適当な質問のやりとりで二度とお会いすることはないのです。

これは当たり前のことです。
お客様は高価な買い物をするわけですから。 

 
そんな心理戦の中で・・

私がお客様に聴くことはとてもシンプルです。

 
「お客様が家族と暮らすマイホームで

一番、大切なことは何ですか?」

 

たいていのお客様は、
一番大切なことがいくつも出てきます(笑)

 

家族が寛げて部屋が広くて明るく健康的で

立地条件が良く、スーパーや学校、駅も近くて、

庭がある程度あって芝生を植えて、

とこんな感じです。

 

この中に、本当にお客様の一番大切なことが
入っているかどうか分かりません。

 

コンサルタントの役割は、
お客様の要望だけを聴くことではありません。
 
この条件の中で、
お客様のご家族が心から住みたい理想の家を引き出し、
それを中心に専門的情報を提供する。
 

そのためには、

可能な限り、お客様のご家族とお会いし、
ご家族の価値基準を引き出すことが
最も重要になってきます。
 

ここまできて問題になるのが、

ご家族の関係性がギクシャクしていると、
それぞれが自分の主張を言い出して
喧嘩になることがあります。 

 
もちろん、これらは想定済み。

大切なことは、マイホームの話をする前に、
ご家族のギクシャクした関係性を整えたり、
それぞれの価値観や習慣などを引き出す
家族コーチングが必要なんです。
 
長年の暮らしで形成された習慣や概念などは、
本人が気付かない潜在意識に入っています。

本人たちが気付いてないことは、
いくら信頼関係を築いたところで、
通常の打合せでは引き出せません。 

コーチングを行えば、
細部にわたってお客様の求めているものが
色濃く浮き出てきます。
  
このような時間をとって、
初めて具体的なマイホームの打合せに入ります。
 

 

長い時間をかけて、
お客様の個人的な主張や概念をそぎ落とし、
家族で暮す理想の住まいへの潜在的な想いだけを残します。

これらの作業全般を

「住環境習慣コンディショニング」

と言って
今までとは、まったく違う切り口からスタートします。

これは建築専門家から離れたことで可能になった
家づくり+関係づくりの専門家という表現が
一番シンプルで分かりやすいかも知れません。